自転車専門店 ネオ・サイクリスタ

HOW TO

パンク修理

自転車のパンク修理が自分でできると安心ですね。
修理方法についてご紹介します。

準備するもの

パンク修理の必需品です
左から
サンドペーパー
タイヤレバー
チューブ入りゴムノリ
パッチ
です

パッチの種類もいろいろあります
チューブの太さ(サイズ)や穴の大きさなどで使い分けましょう

タイヤレバーです
アルミ製や樹脂製等もあり形も様々ですが樹脂製(プラスチック製)が使いやすくおススメだと思います

ゴムノリも使用する量等によって様々なものがあります
頻繁に修理する方は缶入りの刷毛ノズルタイプがおススメ
いずれのタイプもふたやキャップをキチンと締めておかないと酸化したりして粘着力が落ちます
特に缶入りタイプはきちんと蓋をしないと蒸発してノリ自体が無くなってしまう事もあります
長期間使用しなかった場合も新しいものを使用した方がよさそうです

パンク修理のセットの一例です
左から
タイヤレバーも入ったフルセット
ノリとパッチ、サンドペーパーが付いたもの
ノリとパッチだけのもの
必要なものをチョイスしていきましょう

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STEP1タイヤからチューブを取り出す

まずはバルブ(空気を入れる口)を外します

まずはバルブ(空気を入れる口)を外します

バルブロックボルトも外します
外しにくい場合は10mmの
スパナ等を使い外します

タイヤレバーを用意します
2本あれば御の字ですが
3本あると安心です

コツとしてはバルブの反対側から
タイヤレバーを一本差し込みます

差し込んだタイヤレバーを
折り返しスポークに引っ掛けます

引っ掛けてあるタイヤレバーから
スポーク2~3本の間隔をあけて
2本目も同じようにスポークに引っ掛けます

3本目も1~2本目と同じようにします
タイヤの固さにもよりますが
半周位で手で外せるようになります
くれぐれもタイヤレバー等でチューブを
傷つけないように注意!

3本かけたら1本目を抜き
同じように引っ掛けて繰り返して
一周回していった方がレバー等でチューブを傷つける心配は少ないと思います
タイヤの片側だけ外します

タイヤの両側をリムから外すのではなく
片側だけ外してチューブを取り出します
チェーン側ではなく図のようにブレーキ側からチューブを取り出した方がいいでしょう

作業中にチェーン等でチューブを傷めない為です

スタンドやブレーキワイヤー等でも
チューブを傷めないように注意しながら
チューブを取り出していきます

バルブを引き抜き

チューブ全体を取り出します

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STEP2空気漏れを探す

チューブを水の中に入れる前に確認してほしい事があります
それは虫ゴムが劣化・切れていないかチェックして下さい
チューブ自体に穴が無くても虫ゴムが劣化、切れている場合はここからエアが抜けてパンクと同じ症状がでます
日ごろから虫ゴムもチェックすることをお勧めします
年に1~2度くらいは交換した方が望ましいです

分かりづらいかもしれませんが、右側が正常左側が切れてエアが漏れていた虫ゴムです

虫ゴムも確認したら虫ゴムとバルブキャップを締めて

一度空気を入れます

目安としては通常使用表示の半分以下

画像のように車体・スタンドの隙間を回すようにしてチューブを水に入れていきます

このように桶やバケツに水を入れどの箇所がエアが漏れているか確認します
尚、穴が大きい場合はこの時点で空気が入らないという事がありますので耳や目で確認し個所を特定した方が良い場合もあります
バルブ付近に穴がある場合や

ワイヤー等で引っ掛けたりしてチューブを傷めないよう注意しながら隙間からチューブを回し

バルブを目印にして穴が無くてもチューブを1周以上調べましょう
最初に穴が見つからなかったとしても空気をより高圧にしたり
より長い時間水の中に入れてみたりして何度か調べる事をお勧めします
数秒間に1度しか気泡が出てこないような 小さな穴の場合があります
1箇所だけでなく複数の穴が開いている場合もあります

画像のように穴が開いている個所にはチューブから気泡(泡)が出てきます
やはり水の中に入れたほうがより正確です

穴の開いている個所が特定できたら図のように「しるし」を付けておくとパッチを貼る位置を間違えにくいです

貼るパッチの大きさより少し広い範囲でサンドペーパー(紙やすり)等でチューブを均し
ゴムかすや細かいゴミ等も取り除きます

画像のように車体・スタンドの隙間を回すようにしてチューブを水に入れていきます

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STEP3空気漏れを塞ぐ(パッチを貼る)

それではメインのパッチを貼る(穴をふさぐ)作業です

専用のゴムノリを使って貼ります

今回は刷毛の付いたゴムノリです
他にもチューブ入りなどもありますがノリの付ける量や範囲を調節しやすい刷毛付きのノリが断然お勧めです

画像のようにできるだけ薄く
貼るパッチの大きさより少し大きめにノリを塗っていきます

このようにノリは薄く塗ります

塗り終えたら必ず完全に乾かしてから貼りましょう
店舗ではドライヤーを使ってます
生乾きや半乾きではパッチが貼りにくいはずです
完全に乾かしてからだと貼りつく密着度が違います

乾いたらパッチを貼っていきます

パッチの貼る面のフィルムを剥がして

穴の開いている個所をめがけてパッチを置くイメージです

パッチを置いたら軽く全体的に押し付けて

更に全体的に押し付けていきます

画像のようにゴムハンマーなどで押し付けると完璧です
あくまでも叩くのではなく押し付けるイメージ
要はチューブとパッチの間の気泡を抜いてあげるようなイメージです

貼り終えたら画像のようにチューブを上下左右に引っ張ったりしてきちんと貼れている事を確認します

きちんと貼れている事を確認したらパッチ上部の透明のフィルムを剥がします

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STEP4貼った後のチェック

貼った後でもう一度確認します

貼った個所を重点的に

折ったり

曲げたりして

貼った個所からの空気漏れや
パッチがしっかり貼れている事も再度チェックします

再度叩くのではなくパッチを押し付けておくと安心です

チューブをタイヤに入れる前に必ずして欲しい重要事項です

チューブを入れる前にタイヤの内側に手を入れてタイヤに異物が刺さっていない事を確認してください
これを怠るとまたパンクします

鋭利なガラスやピンなどの場合もありますので
1周は軽く触って、何もなかったら強く押し付けるように触ってみてください

何もなかったらOKですが
あった場合はプライヤーやラジオペンチ等を使ってタイヤから引き抜いてください

異物の抜き忘れによる再パンクを防ぐ意味でもこの作業は重要です

念には念を入れましょう

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STEP5チューブをタイヤに入れる

ではチューブをタイヤに入れていきます

タイヤにチューブを入れていく際は
リムにタイヤの片側が引っ掛かったままなのを確認してバルブの部分から入れていきましょう

ねじれないように回していきます

引き続きねじれて入らないよう注意して1周回していきます

基本的には膨らますとタイヤよりもチューブは大きくなりますので
チューブをタイヤに包み込むようなイメージで入れていきます

入れ終わったらバルブを付けていきます

ここで一つコツをお教えします
バルブロックを先端に付けた状態でバルブを下に押してください
このバルブ付近でのたるみが発生する場合が多くそれを解消するためにこの作業が必要になります

チューブがたるんで入っていたりタイヤに噛んでいると空気を入れた際にバースト(破裂)する恐れがありますので
完全にタイヤを入れる前にもう一度チューブがたるんでいたりねじれていないことを確認しましょう

ねじれやたるみが無い事を確認したらいよいよタイヤを入れていきます
でもその前にコツとして入れ終わったらタイヤは片側は外れたままで
この時1~2回ポンピングして少しだけ空気を入れておくとチューブが少しふくらみタイヤを入れる際に噛んだりすることが少なくなります

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STEP6タイヤをリムに元に戻してまたチェック

最終段階に入りましたがタイヤをリムに完全に入れる作業になります

手のこの部分を使って

滑らせるようにリムにタイヤをはめていきます

少しづつ回して滑らせてリムにはめていきます

バルブのところから始めてバルブのところで終わるように
最後は少し力がいるかもしれませんが

バルブのところまで入れて
タイヤ全部がリムに入った事を確認します
ここでもう一度念の為バルブロックボルトを少し上げて

下に押して
念には念を入れて噛んでいないことを確認します

余談ですがこのバルブの位置がタイヤとリムでチューブを噛みやすいので注意です

一連の作業が終わったら、タイヤのリムラインがリムの外側に出ていることを確認して、本格的に空気を入れていきます

適正空気圧まで入れたら全体的に凹凸や異常なふくらみが無いかを確認します

リムラインというタイヤの内側に線が必ずあります
その線がリムの外側に出ている事も確認しましょう
異常があったらもう一度空気を抜きはめなおしてください

何度も言いますが
バルブのところが一番膨らみやすいのでもう一度確認しましょう

異常がなければ終了です

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